たいやき姫のひとり旅

アニメ感想など…

プリンセス・プリンシパル 3話 「case2 Vice Voice」

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プリンセス・プリンシパル 2話 「case1 Dancy Conspiracy」

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プリンセス・プリンシパル 1話 「case13 Wired Liar」

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プリンセス・プリンシパル 7話 「case16 Loudly Laundry」

感想

(ネタバレあり。随時、追加更新します)

総括

当時の危険な労働環境で働く女工哀史かと思えば、プリンセスの工場買取とか、皆のカイゼンとか、ちせのアイロン剣劇とか、痛快で終始明るい雰囲気で進み和む。

6話の重い話からバランスとった安心の構成。

マリラとちせ

当初、洗濯工場の従業員達を怠け者だと思ったちせ。 マリラは皆の安全を最優先で考えて、敢えて無理に労働させない様に休憩多くしていた。洗濯作業とはいえ、彼女達の生活や命がかかった労働なのだ。事情を知り困惑したちせの表情が良い。

チームや従業員達を守るために毒ガスジャックを倒すシーンで無言でちせから離れていくマリラと、何も言えないちせの表情が切ない。

ハチマキをずっと持っていてちせを心配していたマリラ。 ロンドン橋の任務でハチマキをするちせ。

互いの事情や職場・戦場は異なるが、一瞬の付き合いだった二人の友情感じるラストが清々しい。

何事にも真っ直ぐなちせ(2017.08.22追記)

マリラ達がちせに見せたものは、学力も能力も持たず、何の保証も無い日雇い労働者の厳しい現実。それをマリラに言われて何も言い返せないちせの表情が良い。

ちせは真っ直ぐで関わった人々に情が移る事が多く、今回もマリラ達の事を心配していた。 ベアトに事故が無くなる事を確認した時の不安顔から曇りが取れるシーンや、マリラにハチマキを渡すシーンの笑顔から、マリラ達が安心して楽しく働ける事を心底喜んでいた、と感じた。

ちせはマリラ達に一生懸命働く事の気持ち良さ、大切さを伝えてた。

私はちせの事が好きなので、こういう優しいシーンでやられてしまう。

ちせのアイロン剣劇

拳銃の弾丸をはじく、ナイフ相手に立ち振る舞い、重たいアイロンのハンデあっても従来通りのスタイルで戦うちせのカッコよさ。

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工場買収するプリンセス

任務のためとはいえ、洗濯工場の借金を知り、即断即決で工場を買収するプリンセスがカッコいい。

毒ガスジャックが洗濯工場に潜入してきた時、後ろでモップで反撃しようとしていたプリンセスが可笑しい。

その後のアンジェがプリンセスを高所へ連れ去る事で、ちせが実力発揮できる環境を作る流れがスマートで良い。

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メカに強いベアト

父親の機械好きの影響で、機械の異音に気づき、徹夜で機械を修理したベアト。新たな設定追加のベアト。毎回何か美味しいところがあるベアト良い。

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(随時、追加更新します)

プリンセス・プリンシパル 6話 「case18 Rouge Morgue」

(この書き方だと効率が悪いので長続きしないかも…。ブログの書き方考えたい)

感想

はじめに

今回の任務はドロシーとベアトのみが担当し、チームの他のメンバー(アンジェ、プリンセス、ちせ)はその内容さえ知らない。

ドロシーが過去と向き合い、ベアトがそれに立ち会う形である。

ベアトの優しさに触れつつ、ドロシーの感情の起伏と痛み、ドロシーの今後の振る舞いが気になる回だった。

ドロシーの過去と現在

ドロシーは、射撃、自動車の運転、色仕掛け、ドロシーがスパイとして十分な技能を持つ事は疑いがない。

母親に捨てられ、父親に虐待されて、家出をしたその日にロンドン革命により東西分断が生じて生家の東側に戻れなくなったドロシー。それからの10年は養成所で過酷な訓練を受け、スパイという非情な任務に耐えられるように心身ともに鍛えられた結果だろう。

ダニーが右手の怪我をしたのがドロシー6歳だと仮定して、ドロシーの人生の6年は幸せ、次の4年は虐待、次の10年は一人で生きる為にスパイとしての特訓を受けてきた、というのがザックリとした彼女の年表だろう。

そんな中でも、ドロシーは面倒見が良く、チームのリーダー役であり、人間的で憎めない性格で描かれる。

1話では、ラブレターを自慢したり、アンジェやちせのボケに適切にツッコミを入れられるニュートラルな面を持ち合わせている事を見せた。2話では、屋上の人払いの為に慣れないタバコを吸ってむせるという良い人が無理に不良ぶっている面も見せている。

ドロシーと父親

ドロシーはこの10年間家族を憎む事で生き延びてきたのだと思う。
また、そうしなければ、生き延びられなかったのでは無いかと想像する。

実際、モルグで再開する際、父親ダニーに対してキツく当たり、ベアトに「弱い男さ」と吐き捨てた。

しかし、酔いつぶれたダニーを担ぎ生家に戻り、任務の手がかりを探すうちに、封印していた家族と共に過ごした記憶を取り戻し、父親の良い一面を思い出してしまう。

この時、ドロシーは、父親に暗号表を回収させ報酬金を手に入れさせてやろう、と決めたと思うが、その判断自体は西側スパイとしても間違ってはいない。

その後、幽霊通りのパブにベアトと二人で行く際に、借金取りのフランキーに娘を売り飛ばしたと聞いた時に、父親への怒りは頂点に。

その後、フランキーから娘に手を出すな!と折れなかった父親の話を聞き、父親へを許す気持ちに溢れた。

父親への感情は、↓、↑、↓↓、↑↑といった感じで揺れ動いた。

最後に父親を許す気持ちには、父親を一瞬疑ってしまった自分を恥じる気持ちもあったと思う。普通の人が当たり前に家族を信じる事を、一杯のスタウトビールを飲むような当たり前の幸せを、ドロシーも感じたかったのかも知れない。

気配りのベアト

ドロシーとの会話で本当の友達と発言し、ドロシーの父親を信じたい気持ちを察し、ドロシーを応援した。

ドロシーの生家に侵入した際に、壁に貼り付けられたドロシーの落書きや写真を見て、家族が成立していた時に思いを馳せたのかも知れない。

「moonlight melody」をドロシーとダニーが口ずさんでいたことから、親子共にお気に入りの思い出の歌である事を察し、この歌を覚え、パブでこの唄をドロシーと父親にプレゼントした優しさが、ベアトっぽさ全開で良かった。

父親ダニーの死

今回の任務が無ければ、ドロシーは、父親の良い一面を見る事も、父親を死なせる事も無かったと思う。これまで通り家族を憎み今後の人生も送り続けただろう。

今回の任務はドロシーに、家族、人を信じる気持ちを復活させ、信じた事で傷つく痛みも再認識させた。そしてこの世には神様がいない事も。

ダニーが死ぬ条件というのは、ドロシーに会ってしまった事、ドロシーが暗号表を奪取せずダニーに渡してしまった事、ダニーが娘の分まで報酬を要求してしまった事、いくつかの分岐点があり、何か少しだけ違えばダニーは死なずにすんだ可能性は十分にあった。

その偶然の重なりで人が死に、この世の無情を見せられる。ドロシーをその事をどう感じるか?という事が気になる。

ドロシーの未来

ドロシーの父親が殺された事を知らされないはずはないし、やったのはノルマンディー公の関係者である事は明白である。

大切な人を殺される痛みを知ってしまった心は復讐に燃えるのか?気持ちを押し殺して今まで以上に淡々と任務をこなすのか?

生きるためにスパイになったドロシーには他に生きるすべがない。もとより誰かのために戦ってきた訳じゃない。でも、ベアトのような心許せる仲間がいる。その仲間のために生きるしかないのかも知れない。

こう書くと死亡フラグの匂いしかしなくなるのが何ですが。

ネットの感想でドロシーの弱さを指摘する声を多数見かけるし、それは製作者の意図でもあると感じる。

でも、物語として、最終的には、人を信じる優しい心が、確かな強さになるという展開を期待したい。


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