たいやき姫のひとり旅

アニメ感想など…

プリンセス・プリンシパル 9話「case11 Pell-mell Duel」

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感想

真っ直ぐで素直なちせ

ちせは、強くて幼い。素直で真っ直ぐなところが良い。

遠い異国の地で早朝に姉上に手紙を書く。アルビオン王国の食事は合わないのでおにぎり、納豆、ぬか漬けなども用意する。京から取り寄せたきんつばを美味しく食べる。普通に女の子っぽい面。

リリに直接的に苦言を言う。日本を見下し小さな命を粗末にするキャメロンを怒り、決闘を申し込む。卑怯な事は嫌いで、正義感の強い面。

何かあると直ぐに手合わせ願うと言う、基本的に勝負が好きな面。

ちせが父親から侍として育てられたのは、男の兄弟がおらず、ちせを男の子として育てらからでは無いかと想像する。話し言葉も男の子(と言うか侍)の言葉。こうした男の子っぽさもちせらしい。

そして何より剣術に優れ強くてカッコいい。

そう言う所全てが良い。

「明鏡止水」

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ちせの部屋の掛け軸は「明鏡止水」 穏やかで平静な心境との事だが、 ちせは時折、自制ができず暴走してしまうので、そうした反省も込めてこの言葉を掲げているのだと思う。

そして、この言葉は「疑心暗鬼」の反語でもある。おおよそスパイには向かない人間だな、と思いつつ、ちせの人柄が滲み出る演出だと思う。

アンジェとの距離と位置関係

アンジェとちせは互いに優れた技を持つ猛者だが、陽性のちせと陰性のアンジェは方向性が正反対である。

もちろん、スパイとしてはアンジェの方が適任である。アンジェはスパイとしてのちせをまだ信用していないのだと思う。と言うかちせの幼さゆえの暴走が任務を台無しにするリスクを考えているのだと思う。 だから、ちせを任務に投入するときは慎重。ある意味ちせの剣術の凄さを理解しているからこその配慮。

アンジェのその心配がちせの行動を制限する事になり、ちせから見たときのアンジェの距離感になっているのだと思う。チームなのに働けないという無力感。

アンジェからは目立ちすぎを注意される。決闘も介添人として見に来る事も無い。ある意味、アンジェからは認められていない存在なのかも、と言う不安を感じているちせが切ない。

「土俵入り」でお祝い

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プリンセスは決闘に勝ったにも関わらず、曇った表情のちせを見ている。なので、土俵入りはちせを元気付けるために用意してくれたお祝いイベントなのだと思う。 きっとチームのみんなで相談し日本の祝い事を調査したのだろう。その優しさが良い。

ちせはこの国で日本が同じ土俵に立つ事も許されていない事を思い知っている。この国でプリンセス達は土俵を用意してくれて、同じ土俵に立っている。儀式としては珍妙で滑稽だが、その事がちせにとっては一番嬉しかったのだと思う。

「あの者達に勝って欲しい」の意味

ちせは、王国と共和国のどちらが優勢か?プリンセスの動向を観察しながら堀河公に提言するのが任務。

話はそれるが、case11時点でチェンジリング作戦と言うのはどうする作戦なのだろう。プリンセスは既に西側のスパイとして暗躍している訳で、当初のチェンジリング作戦は達成しているのでは無いだろうか?もしかしたら、プリンセスを王女にするまでが現時点のチェンジリング作戦なのだろうか?

兎に角、ちせにはそんな対局まで分かるはずもない。決闘直後、堀河公に報告する際はその報告に詰まっていた。 それが、土俵入りの後日、堀河公に報告する際は自分の希望である「あの者達に勝って欲しい」と気持ちをしっかりと述べた。

もちろん、堀河公はそう言うレベルの感想を求めていた訳では無い。しかし、あの土俵入りでちせの中にプリンセス達のために働く意義を見つけた事はちせがこの国で働くために重要なポイントだと思う。

これから先、堀河公と日本の利益と、プリンセス達の利益が相反するケースが登場するとして、その時に私は、ちせにはプリンセス達のために戦って欲しいと妄想しているし、今回の話はその仕込みだと思う。

憎めないキャラのリリ・ギャビストン

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9話で触れないわけには行かない、リリ・ギャビストン。小さな薔薇の飾りとリボンが特徴。

いかにも意地悪そうに登場。決闘の立会人に指名され対応する。

決闘後の夕方、寮でちせを見かけた時に心配そうな表情を見せており、根は悪く無い感満載な所が良い。

今後もちょくちょく登場して、活躍して欲しいキャラである。

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