感想・考察
キャラクター
チカとキリエ
前回のブログでは、チカは死亡している説を唱えていましたが、全治二か月の怪我で退場しているだけで、普通に生きていました。すみません。
2話でチカを見て感じた特徴は、
- 最年少、ガキっぽい、うるさい
- 血の気が多い
- 頭が悪い
- 操縦技術はコトブキ飛行隊の中では低い方☆
対して、1話2話でキリエを見た感じは、
- 操縦技術が抜群に高い★
- 熟考するより条件反射で動く(≒血の気が多い)
- 観察力や洞察力はある
- 疾風迅雷★
- まだまだ、子供っぽい(チカの前では)
キリエとチカは似た者同志と言われていたけど、どちらかと言えば、チカの方がキリエに文句を言いながら行動を共にするように感じました。まぁ、喧嘩するほど仲が良いのでしょう。
ただ、キリエがチカと決定的に違うのは、操縦技術の差だと思います。キリエの方が圧倒的に上手い。キリエはチカほど子供じゃないのに、チカといると向こうに引っ張られてガキっぽくなってしまうのは、まぁ、キリエもまだ子供という事なのでしょう。
個人的には、2話でチカを見た感じが、余りにガサツで良い所が無い感じがして残念な感じでした。こう、勢いだけで良い所が無い、みたいな。命令無視してキリエの後方を守らなかったとか、はやりコトブキ飛行隊の中では一番、死に近い存在な気がします。公式HPにある「突拍子もない攻撃で敵を翻弄する」という強みを見せて、好きになれる面を見せて欲しい所です。
ルゥルゥとユーリア
ユーリア評議会議員は、幼なじみのルゥルゥに酷い事をし続けていますが、それもこれも愛憎劇とも言える、ルゥルゥへの妬みが行動原理になっています。ユーリアは十分に強くて力もあるのに、ルゥルゥの大切なモノを奪おうとしている。ユーリアの身勝手で強引な生き方が強調されていました。
コトブキ飛行隊が全機帰還する際の不満そうな怒り顔。ルゥルゥと別れ際に茶化して言った、愛してるわよ。政治家として大志はあるかも知れませんが、かなりヤバそうな感じが印象的でした。
ユーリアのおかげで、逆に、いかにルゥルゥがコトブキ飛行隊を大切にしているかが分かりました。ユーリアの暴走に付き合ってられない時は、目が線になるのが面白かったです。
世界観
都市
今回、いくつかの都市名が出てきました。
- ラハマ
- 羽衣丸のオウニ商会があり、キリエ達の生活の場でもある
- 岩塩が資源
- ユーハングの穴があった?
- ガドール
- ユーリアの行き先、全体会議?に参加するのが目的
- ユーリアはガドールの評議会委員
- ポロッカ
- 大都市
- キマヌ
- 衰退の都市。10年で人口半減。羽衣丸が付近を通過。
- モトツ/ムロバシ
- 資源の無い衰退の都市。ここ3年で人口半減。
まず、この世界は、個々の地方都市が点在し、間は広がる荒野で、交通の便も悪く、市民に対する交通、情報のインフラ整備が行き届いていない世界である事を伺わせます。また、資源が無ければ、すぐに衰退してしまう都市というのも西部劇っぽい。強者弱者の格差が激しい世界。
そうした世界で、資源を盗む空賊の存在があり、それを捕まえて裁けるような、整備された行政も無いという事なのでしょう。
政治勢力
会話から分かる、情勢は下記。
- ユーリアは、クソ野郎の??と仕方なく同盟を結ぼうとしている
- その理由は、イサオの??連合に対抗するため。多分、こいつが自由を罠にガドールなどを統治しようとしている?
ユーリアは急進派なので、痛みを伴う改革で、スピードある政治で戦おうとしています。
おそらく、イサオの??連合が数で巨大な力を持ち、列国を植民地化する帝国の侵略に対抗するために、ユーリアは同盟を組もうとしているのだと、妄想しています。
空賊離脱者支援法案も、空賊を飼い慣らして、兵隊と兵器を集める事が目的なのでしょう。
これらの事を考えると、本作は、これから戦争という緊張状態を迎えようとしている気がしてなりません。
こうした事を会話劇だけで匂わせてしまうのは、往年の富野由悠季監督の作風でもありました。横手美智子脚本で、この台詞劇というのは意外でもあり、面白いと思いました。
ユーハング
今回、世界の底の穴に直結しそうな単語として、ユーハングという言葉が出てきました。
世界の穴から出てきたものは、戦闘機とウィスキーは、少なくともそうなのでしょう。ラハマ自体は英語に似た文字で日本語じゃないのに、隼の計器は日本語が記載されていましたし、レストランのバーカウンターには日本酒の一升瓶もありましたし。
まぁ、太平洋戦争当時の日本や他の国とも、世界の底の穴は繋がっていたのでは、と思わせます。
他にどんなモノが出てきたのか?外国の戦闘機は出てくるのか?とか、いろいろ興味深い所です。
空戦
1話と2話の空戦の違い
正直に言って、1話の空戦シーンが良すぎたために、キャラのドラマ芝居に寄せた2話の空戦シーンは、個人的に残念な気がしました。
2話の空戦シーンで、あー、と思っていしまったポイントは下記。
- チカがキリエの護衛という任務を頭から放棄していた事
- 1話で2機ペアを基本とする空戦の連携が殆ど描かれていなかった事
- パイロットどうしの会話が何の問題も無くクリアに会話されていた事
- キリエが無駄弾撃ちすぎて弾切れする事。コトブキ飛行隊の技量なら、そんなに無駄撃ちしないような気がする
演出面全般で、1話の緊張感を持ったクオリティは、2話では普通のお子様向けアニメになってしまった気分でした。
SNSの反応を見て、1話で何やっているか分からない、と言っていた方々は、概ね2話は分かりやすくて良かった、となっていました。まぁ、そうした意図も分かるのです。一発で見て、面白く伝わらないといけないのは。多分、全体的には2話の空戦シーンのクオリティが全体を占めてゆくのでしょう。
それは、仕方が無い事と受け入れるしかないと思いますが、1クールの中で、もう1回か2回は、水島勉監督絵コンテクオリティの空戦シーンが見たい!と思います。いや、切に希望。
左捻り込み
キリエがチカに「同じ物食べてたら似てくると思うか?」と質問した跡、斜め宙返りして回るのですが、これが多分、左捻り込み?
この時のキリエとチカの位置関係も少し良く分からなくて、敵機→キリエ→敵機の3機が斜め宙返りをして来て、キリエが弾切れになり、キリエの後方の敵機がチャンスとなり、敵機後方からチカが浮上してその敵機を撃墜する。チカは宙返りをして付いて来たのか?宙返りせずについてきていたのか?後者なら前に出てるのが普通じゃないか?とか。
いろいろとノイズを持って見てしまった…、という感じでした。
Twitterのつぶやき
#コトブキ 2話
— 伊藤つくし (@itoutsukushi) 2019年1月20日
因縁のルゥルゥとユーリア。怪我から復帰したチカと犬猿の仲のキリエ。統制のとれた敵飛行隊と皆身勝手なコトブキ飛行隊の対比。空賊風情が飛影を持つ謎。留守中の謎のラハマの火災は、ユーリアと関係あり?
技術に勝る弾切れのキリエを真似させてチカ向上図るチームワークの妙。
#コトブキ 2話
— 伊藤つくし (@itoutsukushi) 2019年1月20日
空戦シーンの密度と説得力は1話にはかなわないが、2話でもキリエの左捻り込みが普通に炸裂。
本作の世界観と政治家ユーリアに、富野監督バリの台詞劇。横手脚本としては珍しい感じがしてなかなか油断できない。
平均的には2話の密度で進んでゆくのだと想像してる。
#コトブキ 2話
— 伊藤つくし (@itoutsukushi) 2019年1月20日
キリエとチカが犬猿の仲。キリエは高い技術と運と根性で突っ走るタイプ。今のキリエに足りないものを考えていたが、やはり思慮深さと謙虚さか。
偶然か?意図通りか?チカにライン取りを教えた件、チームとしての成長についても貢献していた事を意識したのは良かった。
#コトブキ 公式と関係者の方々が1話のキリエのスナップロールの資料映像のコメントが流れてきて感激。操縦どうなってるのか?とか気になって悶々としてたので。これからもこうした情報あると嬉しい。
— 伊藤つくし (@itoutsukushi) 2019年1月21日
#コトブキ 2話
— 伊藤つくし (@itoutsukushi) 2019年1月23日
空賊風情が云々という台詞が目立つエンマ。気位が高く常識もありそうなのに、戦闘機で敵に遭遇すると鬼の様な顔になる。
EMMAなんだから普通に読めばエマでいいのに、閻魔さまみたいな表情だからエンマ。 pic.twitter.com/5vbM7mPTvr
#コトブキ 2話
— 伊藤つくし (@itoutsukushi) 2019年1月23日
無口キャラ枠のケイト。
記憶力が良くて数字に強い反面、人間の感情に関する洞察力はゼロ。1話では羽衣丸すれすれに飛行する敵機を飛行船の突起物など避けながら1機撃墜。想像するにキリエとは逆で熱くならなず正確に作戦をこなすタイプ? pic.twitter.com/Fqc14xt0v2
#コトブキ 2話
— 伊藤つくし (@itoutsukushi) 2019年1月26日
空戦シーンでキリエが斜め宙返りするシーンは、そのまんま左捻り込み、でいいのかな。斜め宙返りで宙返りのトップら辺から小半径で宙返りを抜けてくる感じ。 pic.twitter.com/26hvuGIRJ6