たいやき姫のひとり旅

アニメ感想など…

荒野のコトブキ飛行隊 9話「赤とんぼの風来坊」

f:id:itoutsukushi:20190317205222p:plain f:id:itoutsukushi:20190317205348p:plain

感想・考察

キャラクター

アレンと穴

アレンがゼロポイントで穴について九七式戦闘機で調査飛行していたところ、疾風3機に攻撃され撃墜。以来、病院で車いすの生活をしていた、と7話で回想シーンがあった。

その時以来の空。今回はキリエの操縦する赤とんぼの後部座席に搭乗。

だが、今回も穴の予兆を見つけた途端に紫電改4機に攻撃され、応戦し、3機撃墜するも、更に紫電改10機が合流し、更にピンチに。低く渓谷を飛び、ある程度の紫電改を撃墜するも弾切れて、撃墜される。死んだふりのおかげで、紫電改はその場から撤収。

アレンというキャラが頭脳明晰で凄腕なのに飄々としていて、それが良い。

このイジツの世界の人間は誰もみな、カツカツで生きていて余裕が無い。それは西部劇テイストだから、という理由だったかも知れない。その画面からくつガサツなストレスの中で爽やかな風の様なアレンの振舞いが気持ちよい。

そして、キリエとのやり取りが面白い。疾風迅雷の「迅雷」ちゃんをからかっているとも、妹の様に可愛がっているともとれる、飄々とした口調に、キリエは多少イライラしがちだが、サブジーの事や零戦三二型の事をペラペラ喋る。余裕のある者と余裕が無い者のギャップが可笑しい。

キリエのマニューバは正確で指示した通りに飛べるから今回の飛行には最適だったのかも知れないし、もしかしたら、ケイトを危険に付き合わせたくなかったのかも知れない、とも思った。

紫電改との空戦も、アレンの冷静な判断で圧倒的不利な状況下にも拘わらず、紫電改を上空で3機、渓谷に誘い込んで4機?撃墜している。

アレンを象徴する「メンツやプライドで戦うのは愚の骨頂だよ」の台詞。そういう人はこのイジツの世界に大勢いるが、アレンはそうしたしがらみを持たず、柳のように自由。

世界観

コトブキ飛行隊の引き抜きと、選択権のある自由

サカナを守り一躍有名になったコトブキ飛行隊に、アレシマのタムシン社から転籍依頼の相談がきた。

タムシン社は物流の大手。先日ブユウ商事との業務提携を発表、給料はオウニ商会の倍額という条件。

多分、ラハマは穴で重要な場所になるので、その前に目障りなコトブキ飛行隊を遠くに追いやるためにイサオが仕組んだ、あたりが背景じゃないかと思われる。もう、直下に付けるとか言わず、現実的に遠ざける方法で忍び寄ってくるあたりが、それっぽい。

ルゥルゥの言う、選択権があるという事の重要さ。ルゥルゥは情に厚いと思うが、情で人を縛る事もしない。ある意味、自分で選択し、自分で責任を取るという考え方で、人に責任を擦り付ける事は出来ない。本作が心地よいドライ感を伴っているのは、この雰囲気かも知れない。

キリエは子供っぽくて、責任感が無い。だから、マダムの気持ちを聞いたりする。でも、まぁ、今回は穴の事が気になるのでラハマに、コトブキ飛行隊に残りたい!と明確に意思表示した。

その判断が良かったのか?悪かったのか?残りの物語を楽しみに見たい。

イサオの自由博愛連合の躍進と、ユーリアの危機

イケスカ市のイサオに力が権力が集中し、その恩恵に預かろうとする都市、町、人間も吸引し、支配し、逆らう者は爆撃という力で強引にねじ伏せる、という構図が出来てしまった。

ユーリアは、この構図を当初から理解し、ガドールの中でイケスカになびく阿呆どもを、実力行使で排除しようと考えたりするが、逆にユーリアの身が危険にさらされる。

次回に向けては、穴、報復、侵攻?、連合。2行で言えば「あちこち大変、すこぶるイイ感じ」。穴はキリエとアレンが見つけた穴の兆候。報復と侵攻は執事が爆撃すると言ってた町に対しての事?。連合は自由博愛連合だと思うが、何故このタイミングで連合の台詞なのかは不明。

次回は、イサオがイジツの世界の征服する様子と、それに反抗するモノが居る事を描くのだろうけど、未だに、イサオ自体の目的が良く分からない。世界征服がゴールなのか?その先に目的があるのか?穴をどうしたいのか?残り3話で詰め込むにはカツカツだけど、まぁ、何らか決着は付けるのだと思う。

空戦

戦闘機について

だんだん設計年次が高い戦闘機が増えてきた。詳細は、公式HP参照。

  • 九五式戦闘機「赤とんぼ」
  • ラハマ自警団所属の4番機
  • 後席にルイス式機銃を設置して紫電改に応戦

  • 紫電二一型「紫電改」局地戦闘機

    • 穴を調査する赤とんぼを襲撃
    • 最初に4機、後で10機合流、最終的に撤収したのは7機(7機撃墜)

空中戦闘機動(マニューバ)について

例によって、マニューバについての基礎的な情報は、下記を参照。

Twitterのつぶやき