はじめに
DELL Latitude 7380(2017年8月発表)を購入したので、レビューを書く。
この製品は注文当時(2017年10月)はどこにもレビュー記事が無かったので、人柱覚悟での購入で、せっかくなので自分でブログに残しておこうと思った。
DELLのサイトとマニュアルはこちら。
ちなみに、購入後に公開された英語のレビュー記事はこちら。
- Dell Latitude 7380: Full Review and Benchmarks - Laptop Mag
- Dell Latitude 7380 Review & Rating | PCMag.com
- Dell Latitude 7380 Review | NotebookReview.com
また、液晶天板の違いだけで本体側が同一と思われる、DELL Latitude 7280(2017年1月発表)のこちらのブログ記事が大いに購入時に参考になった。感謝。
用途・選定経緯
ガツガツ文章入力するのが主目的。アニメやYouTubeなどの動画も観る。電車で座って使う事が多い想定なので、ラップトップとして使える事が必須。バッテリー駆動時間は長い方が良く、持ち運びを考慮して軽い方が良い。
これらは相反する要素でもあり、何を犠牲にして何を取るか?という問題でもある。
ちなみに、候補に挙がった主なノートPCは下記。
- HP EliteBook Folio G1(軽い、薄い、ファンレスで静か、バッテリ駆動時間短め)
- VAIO S11(小さい、軽い、LTE有り、高い)
- DELL XPS 13 2in1(2in1、ファンレスで静か)
- NEC Lavie MN(小さい、軽い、安い、ファンレスで静か、バッテリ駆動時間短め)
- Lenovo Thinkpad X1 Carbon(バランスよい、少し大きい、LTE有り)
- Lenobo Thinkpad X270(手頃な大きさ、重い、LTE有り)
最終的にDELL Latitude 7380に決めたのは、X1 Carbon並みのバッテリー駆動時間、上質なキーボード、X270のフットプリントで、さらに薄く、いざとなればPD対応モバイルバッテリーで充電可能、という「汎用性が高くバランスの取れていて隙がない製品」だと考えたから。
開封
段ボール箱はとてもシンプル。中から化粧箱が出てくる訳でもない。気軽に紙ごみとして捨てられて嬉しい。
箱の中身もたったのこれだけ。とてもシンプル。
- 本体
- ACアダプター
- ACアダプターのメガネケーブル
- 説明書
- SIMカードスロット用の説明書
使用感
デザイン・感触
いたってシンプルで素っ気ないが、それがまたビジネスモデルらしくて良い。飽きが来ない感じ。天板やパームレストはしっとりとした梨地。高級感は有ります。
重量
本体の重さは、1,242g。
ACアダプタの重さは、303g。
キーボード
キーボードはしっとり感があり打鍵感は良好。
日本語キーボードはバックライトが選択不可なので注意。
- これは個人的には有った方が良いと思う。
- ただし、バックライト有りの日本語キーボードは注文不可だった。パーツが存在しない可能性がある。
- ちなみに、海外のレビューサイトの写真を見ると、英語キーボードでは、Fn+F10がバックライトのON/OFFの模様。
PageUP、PafeDown、Home、Endの配置が少しだけ独特。
- PageUp、PageDownは右下「↑」の左右に配置。Home、Endは右上に配置。これら全てのキーがFnキー同時押し不要。(この設計ポリシーは理解できる)ただし、キーが離れているのは不便と思う。
- 一般的に良くあるのは、「↑」「↓」「←」「→」キーとFn同時押しというマッピングで、個人的にもこちらに慣れている。
Backspace、右Shift、変換、無変換が隣のキーと繋がっている。
- これは、英語キーボード様にくり抜いた本体部を使うため。見た目は少し気になるが機能上の問題はない。
スペースキーが、ホームポジションの真ん中に位置しているのが良い。
- これ以外と重要な使い心地になります。スペースキーは短かめですが、右親指、左親指のどちらでも同じ感じで押せる。
Fnキーの機能は、アイコン見た目通り。
- Fn+F4でマイクミュートにするとF4キー上の白色LEDが光る。PCのマイクを使う事はまずないので、常にミュートしているが、暗がりでウィンドウを閉じる際にAlt+F4を押すときに押し間違い難くなり便利。
タッチパッド
- 指n本のゼスチャは便利。
- 指2本スクロールが使いやすい。ブラウザ縦スクロースはストレス感じさせず上出来。
- ブラウザの「戻る」「進む」のゼスチャが無いのが残念。DELLというよりWindowsの問題な気がするけど、Macでこれに慣れると不便に感じる。
- DELL純正のタッチパッドユーティリティ(Synaptic社製)で可能な設定は下記。
液晶
- 非光沢。主観ですが、階調滑らかで奇麗だと思う。
- 海外のレビュー記事によると最高輝度は267nits。普段使っていて十分明るいので、私はいつも輝度30%くらいに落としてバッテリー駆動時間延ばして使用している。
- 液晶天板は180度パタンと開く。180度開いたときに液晶天板側が本体側の下に少し潜り込む形。
バッテリー
- バッテリーは、60WとノートPCとしては比較的大きめの容量。
- USB Type-C PD対応で、こちらのモバイルバッテリーで充電可能。いざという時、安心。
- USB-C 充電器 RAVPower 20100mAh RP-PB059
- Dell 電源アダプタ+拡張バッテリ PH45W17-BA
- 私は、Windowsのバッテリー節約機能は常にオンにしている。
電源関連
ACアダプターはケーブルを本体に巻いて長さ調節可能。ちなみに、プラグ側のLEDは、PCと未接続でもAC電源側をコンセントに挿していれば光る。
充電中は、本体手前の充電インジケーターの白色LEDが光る。ちなみに、満充電になれば消えます。本体Deleteキー横の縦長の白色LEDは電源ボタン。
SIM
指紋認証
- 指紋認証はオプション選択するのすっかり忘れてました。まぁ、無くても良いけど。
拡張性
SSD
裏ブタ外せば簡単に交換可能です。 (裏ブタ外すの面倒なので詳細はオーナーズマニュアル参照)
メモリ
オンボードメモリではなく、メモリスロットに挿すタイプなので、裏ブタ外せば簡単に交換できる。これちょっと凄いと思います。 (裏ブタ外すの面倒なので詳細はオーナーズマニュアル参照)
サービス
テクニカルサポート
購入時に3年保証が付いていたのは、お買い得でした。連絡窓口は下記。
製品の裏面に記載されているサービスタグを入力すると機種を特定してくれて、類似不具合の検索などできる。かなり便利。
リカバリ
OS リカバリ
すみません、リカバリについては未実施で、備忘録です。
Webで調べたところ、Windows 10のリカバリは何種類かある模様。
Windows 10 でDELL工場出荷状態に戻すには、「Windows回復環境(WinRE)を使用してWindows 10をデル出荷時イメージに再インストールする」という所を参照すれば良さそう。SSD内にリカバリ環境を持っている模様。
DELL OS Recovery Tool
SSD交換した際に、OSを工場出荷状態にする方法は、こちらの模様。
上記によると、DELL OS Recovery Tool をダウンロードして実行すると、製品のリカバリ用のISOイメージもダウンロード可能。もっと言えば、非Windowsでも、OSイメージのダウンロードは可能との事。
であれば、中古のDELL PCは、OSメディアなど無くても、SSD/HDDが壊れていて交換必要でも、工場出荷状態に戻せる事になる。多分、リカバリプログラムがインストール対象となるDELL製品のプロダクト番号などをチェックして、DELLの指定製品以外にリカバリできないようにしているものと予想しているが未確認。
もし、これが出来るならDELLは神ベンダじゃないかと思う。
総括
持ち運びできるスペック妥協しないノートPCとしては、大満足。購入前は、このサイズで1.2kgは少し大きく感じるかな、と思っていたが、実際に使ってみたら苦では無かった。
キーボードはサイズも打鍵感も良好。なのだが、個人的にはもっと軽いタッチのキーボードの方が好みだったかも。
ベンダがDELLなので中華メーカと違いサポートの安心感は半端ない。
総じて満足、良い買い物だったと思います。