たいやき姫のひとり旅

アニメ感想など…

ゾンビランドサガ 1話~11話

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はじめに

2018年秋期で右肩上がりの盛り上がりを見せる「ゾンビラドサガ」。最初は視聴していなかったのですが、私は、1話~7話を一気見してハマりました。

現在、11話までOAされており、残すところ、ラストの12話のみ、という状況です。

12話への期待が高すぎて、書き殴りたい妄想、予想がいくつかあるのでブログに書きます。

考察・予想

源さくらの問題(持ってないモノ、持ってるモノ)

さくらのネガティブ思考は、小学生からの積み重ねで、その年代ごとに変化がある。

  • 小学時代は、期待に応えるため、努力し練習し、ポテンシャルを示すも、本番当日のトラブルで欠席や棄権。
  • 中学時代は、不幸体質を改善すべく、勉強に集中し、他の好きな事を諦め、模試で好成績を残すも、入試当日のトラブルで志望校不合格。
  • 高校1年生時代は、どうせダメだと諦めて、努力もせずに、腐っていた。

要するに、高校に入るまでは、努力しポテンシャルを示していたさくらは、高校に入り、努力する事も放棄していた。

また、中学時代から、周囲にバリアを張り、内にこもるような性格になってゆく。それは、不幸体質よりも、問題が深いように思う。

結局、さくらが持つ、持たないは、下記の示した通りと思う。

  • 持っているモノは、(努力すれば人に負けない)ポテンシャル
  • 持っていないモノは、本番でのツキ、やる気、友達

高校生活で腐っているときに、偶然見かけたドキュメンタリー番組の水野愛の「失敗とか後悔を全然ダメだと思っていない」という言葉に目を輝かせ、佐賀のアイアンフリルのライブに足を運び、直接、水野愛を見て、自分も強くなりたい、と願った。深海に射した一条の光。努力が報われたときの、アイドルという輝き。

そして、高校2年の春、もう一度だけ頑張って、不幸体質を変えてみようと思った矢先に、交通事故で死亡した。

11話、生前の記憶を取り戻したさくらは、完全にやる気を失っていた。

この状況で、サキ、純子、リリィのさくらへの説得は全く通じなかった。ゆうぎりも、仮にさくらと面会できたとしても、空振りになったと思う。情愛に深いゆうぎりは、根性に関しては直球勝負の人である。

フランシュシュの他のメンバーは、さくらの「嫌な思い出」までは知らない。だから、腐ったさくらに対して頭ごなしに交渉しても、鉄のバリアを持ったさくらには通じなかった。

さくらを救うには、さくらが持っていない、本番のツキ、やる気、友達をそれぞれ、補ってやる必要がある。

源さくらの問題解決について

巽幸太郎のLuckのサポート(本番でのツキ)

11話の「絶対に見捨ててやらん!」の台詞が鳥肌が立つほどカッコよかった幸太郎。

ここで、幸太郎が何者かについての考察になってしまうが、バーでの会話で、幸太郎の不老不死を思わせる会話もあり、神様仏様的な存在の可能性がある。

佐賀を救うため、ゾンビをアイドルとして活動させ、アルピノライブまで漕ぎつけた事を考えると、かなり有能なプロデューサーであると言えるが、そももそも、様々な時代の有能なゾンビを生き返らせている時点で只者ではないし、徐福の力で神様仏様的な設定があっても、私は許容します!

いずれにせよ、さくらの No Luck は、幸太郎の Luck が補う、のは間違いないと思う。

水野愛のメンタルのサポート(やる気)

愛は、フランシュシュで唯一、ユニットで活動しリーダーとしての実績のある人物である。私は愛に以下の特性を感じる。

  • 常にプロ意識を持ち、観客視点で考える
  • ユニット全体、メンバー全員を意識している。
  • メンバーの指導時に怒らない。

とても良くできたリーダーであり、アイアンフリルのファンのさくらは、愛の事をとても強い存在に見ていた。

しかし、愛の姿を見ていると、根拠は無いが、昔は愛も、さくらのように自信が持てない人間だったのではないかと思う。そうした弱さを知る人間だからこそ、他のメンバーと違って、自信が持てないさくらを客観的に見れているのではないだろうか?

フランシュシュのメンバーが個別にさくらに説得しに行くシーンがあるが、さくらが途中で外出してしまった事もあり、愛にはそのシーンが無い。さくらがアイドルを辞退しても「大丈夫、信じて待っていよう」と言った。

多分、愛はさくらのような自信が持てない人間に、無理強いしてもダメな事を、自分自身の経験で知っている。

愛がさくらにやる気を与えるためには、もう一度、何かの形で、愛の様に、やる気一つで弱者から強者に変われる事をさくらに納得してもらう必要があると想像。愛はさくらのエンジンをかける鍵なのだと思う。

フランシュシュのチームとしてのサポート(失敗などのフォロー)

なぜかさくらは、小学生の時は周囲に友達がいたのに、中学、高校と次第に友達を作らないようになっていた様に思う。

多分、慰めの言葉を言うのも聞くのも、心地悪くなってゆき、というところではないかと思う。

「嫌な思い出」の失敗は周囲のバックアップで何とかなるものではないが、ライブはメンバが一丸となって行うモノであり、ある程度なら失敗をリカバリできる。3話で歌詞を忘れたさくらを、愛と純子がサポートしたり、7話で怖気づいてしまった愛を、純子が力強くフォローしたり。失敗しても、メンバが取り返してくれると言うのは、今までも繰り返して描かれてきた。

ただ、今のさくらはフランシュシュの記憶を失ってしまったので、その事自体に気付いていない。

本番のステージで、周囲のフォローにより、さくら自分を取り戻し、救われる実感があれば、それが最高だと思う。

12話について思う事

源さくらの復活劇

どうやってさくらはステージに立つのか?正直、これは予想もつかない。無理やりなのか?立ち直りを自覚してからなのか?

このスタッフの実績を考えれば、今回も、何か想像もつかない仕掛けで復活させてくれると思って、楽しみにしています。

本作の物語のゴールは、さくらが生きる力を取り戻す事、だと思います。だから、アルピノライブは必ず成功すると思う。

フランシュシュの今後

気になっているのは、アルピノライブ以降のフランシュシュの動向。解散するか?存続するか?

ゾンビというのは、それ以上年を取らないので、永遠の存在になれるポテンシャルはある。

ただし、EDの「光へ」の歌詞は卒業をイメージしているという事と、ゾンビバレがゾンビ生命が断たれる程の高リスクな問題である事を考えると、いつまでもゾンビアイドルを続けられるとも思えない。だから、自然の摂理に従い、成仏エンドになる可能性もあると思う。

しかしながら、物語を考えた時に、本作はさくらが生きる力を取り戻す事がテーマになっていると思うので、アルピノライブで成仏してしまうと、さくらが取り戻す生きる力が無駄になる、という矛盾を抱えており、悩む。

本作はハッピーエンドが似合うと思う。そのためにはさくらが、努力して成果を出し、充実した生活を継続する必要がある。

一つ目の予想は、フランシュシュがゾンビから人間になるというエンド。

これは予想と言うより私の願望ですが、フランシュシュのメンバーが徐福パワーでゾンビから普通の人間になり、そのまま普通にフランシュシュとして、ご当地アイドルとして活動し続けて行ける、という存続パターン。このラストなら一番良いと思う。

ちなみに、このケースなら、幸太郎は、神様仏様的な力を失っていて、そのままフランシュシュをあのテンションで見守っていて欲しい。そういうのに頼らずに、さくらが生きていけるように。

そんなご都合主義展開が許されるか?というと人もいると思うが、私はこれでも十分に物語として受け入れられると信じています。

ただ、これだと、卒業にならないのは、矛盾。

もう一つの予想は、交通事故で入院していたさくらが意識を取り戻す、という夢オチ。

これは、SNSで見かけたものだが、アルピノライブが成功した後、交通事故で入院していたさくらは意識を取り戻し、再び高校生活を送る、というもの。

こちらのラストの方が、まぁ、現実的だとは思うが、そうした時に、フランシュシュのメンバはこちらの世界にはおらず、永遠の別れとなる。これをもって卒業である。

ただ、こちらも、公式HP上は、さくらの命日が記載されており、実は死んでいませんでした、というのは筋が通らないという矛盾を抱えている。なので、こちらの可能性も低そう。

先にも書いたが、本作のスタッフの事なので、どんな斜め上の展開を用意しているのか?楽しみで仕方ない。

おわりに

とにかく、本作はハッピーエンドであって欲しいし、それは多分間違いないと思う。

その気持ちが先走り、ラスト予想みたいなブログを書き殴った。

言いたい事は、大体書いてスッキリしたので、後は最終12話を、期待して待つことにします。