たいやき姫のひとり旅

アニメ感想など…

響け!ユーフォニアム 3期 7話「なついろフェルマータ」

はじめに

ユーフォ3期7話をみて、京アニはかなり真由の扱いをいじってきたなー、というのが率直な感想でした。

原作小説では表裏のない真由ですが、京アニは真由の裏面を浮き彫りにしてきたことで、今後の物語の流れの変化と、真由という人間に対して久美子が攻略してゆくという要素が加味されたように思いました。

そうなってくると、京アニ版としての真由を改めて解釈し直してゆく必要があるので、一旦ブログとしてまとめてみました。

本ブログでは、基本的には京アニのユーフォ3期についての感想・考察としてまとめるつもりですが、私が原作既読者であり、最終楽章にかなり熱を上げてしまった人間として、どうしても記事に原作ネタバレが滲んでしまった場合はご了承ください。

  • 「真由が久美子大好きな理由」に1話の伏線の考察を追記<2024年5月29日>

感想・考察

真由視点

7話での真由の変化

真由⇔久美子のやりとりを各話ごとにまとめてみた。

Ep 久美子→真由 真由→久美子 備考
1話 演奏があすかを連想? シンパシー
2話 違和感 大好き 久美子に入部嫌じゃないか確認
3話 違和感 大好き 「たかが部活」発言
4話 - - (絡みなし)
5話 違和感
嘘ついてあがた祭り断る
麗奈と大吉山
大好き
あがた祭り誘う
帰路は一人
久美子に辞退したい確認
6話 違和感
拒絶する
大好き
拒絶され後ずさり
久美子に辞退したい確認
★拒絶されて何か壊れた??★
7話 拒絶した申し訳なさ
歩み寄り
プールに誘う
真由と一緒に写真

プールに行く
久美子に自分語り
真由の写真を破棄?
★真由ホラーモードON★
実力主義で全国金」は了解

この流れで見ると、1話~6話は、真由→久美子は大好きという一方的な片想い状態にあったと思う。

しかし、6話で大切な思い出(あすか先輩)に踏み込もうとした真由を久美子が拒絶した事で、真由の中の何かが壊れてしまい、7話以降に真由のキャラが変わったように感じた。

この真由の変化の象徴がプールでの久美子の会話シーン。まるでホラー映画を観ているような怖さを滲ませる演出、芝居になっていた。

壊れてしまった真由の変化だが、一つはプールでの真由の独白である。これまで、真由は表面で取り繕ったような対応しか見せていなかったが、久美子にだけサイコパス的な深層を覗かせる。しかし、なぜ「たいていのことはどっちでもいい」と思っている人間が、久美子にだけ独白するのか。この真由の自分語りについては、次節で考察をしてゆく。

もう一つは、オーディションに対する姿勢の変化。7話では「辞退したい」は封印され、久美子の主張する「全力を出して、上手い人が選ばれて、全国金をとる」に寄り添う姿勢を見せる。つまり、これまでは相手の立場を考えて申し訳ない、という気持ちのストッパーが壊れてしまった事を意味する。

真由が壊れてしまったのは、話の流れから6話で久美子が真由を拒絶した事がトリガーだったのではないかと想像する。

5話でも真由はあがた祭りの誘いを久美子に断られているが、そこには真由への否定のニュアンスはなかった。6話では久美子は自分の大切なモノ(あすか先輩)に触れられたくない気持ちが顔に出て、拒絶の気持ちが滲み出てしまった。真由は久美子に嫌われたくない好かれたい気持ちが強いと思われる。だから、久美子から否定され、あの場を後ずさりし、ある意味、精神的に追い詰められた。という線で私は解釈している。

真由の自分語りについての考察

7話のプールでの真由の自分語りの要点を整理したい。

  • (a) 真由の自己分析
    • (a-1) 真由は誰とでも仲良さそうに見えて、そうではない(≒誰からも好かれていない)
    • (a-2) 真由は自分が無い(≒相手が喜ぶことをする)
    • (a-3) 真由は好きとか嫌いとか無い、たいていの事はどっちでもいい(≒考え方に一貫性やポリシーがない)
  • (b) 固執する/しない
    • (b-1) 固執する人(久美子=普通の人)
    • (b-2) 固執しない人(真由=普通じゃない人)→このタイプの人の事を本気で好きになることは絶対にない

ここでは、まず(a)の真由の自己分析があり、次に(b)の全人類を固執する人/しない人に二分して、真由が(b2)に属していることを説明する。(a)⇔(b-2)の因果関係は厳密にはないのだが、真由は(b-2)に属するから(a)になるというロジックで考えているように思える。

それにしても、この自己分析は切な過ぎる。

自我がなく、自己主張がなく、周囲が望むことをするならば、他者とのぶつかり合いもない。

もしかしたら、転校するたびに新たな社会やコミュニティに入り馴染んでゆく必要があった真由にとっての処世術がこれなのかもしれない。しかし、それではカメレオンの迷彩色のように集団の中で埋没してしまい、誰からも観測されない存在になってしまう。まるで空気のように誰からも意識されない存在。

その意味では、対峙した人間や集団を写す鏡のような存在とも言えるかもしれない。

だが、実際には真由自身が一般人とは明確に異なるアイデンティティ(=個性)持つ事も揺るぎない事実である。それは真由のマイ楽器の銀色のユーフォであり、フィルムカメラである。真由はそれなりに固執している。この辺りに、真由の自分語りの矛盾が潜んでいると思う。

それはともかく、真由が自らを(b-2)属しており、自分が誰からも本気で好かれていないと語ったということは、裏を返せば本当は誰かに好かれたいという真由の声なき悲鳴なのではないか。その悲鳴は久美子に対して救済を求めているのではないか。私にはそのように感じられた。

さらに、真由がフィルムカメラで撮影する写真に複数人のスナップショットが多いのも、親友を作りたい真由の深層の願望が現れなのではないか。

つまり、真由は誰か一人から本気で好かれる事で、(b-2)→(b-1)に変化する。そして、逆説的に(a)のネガティブな性格も払拭できると考えているのではないか。真由に一番必要で、真由が一番欲しているモノは、誰か一人から注がれる特大の愛情・友情。それが物語的に真由が救済される方法な気がしてならない。

また、前述の通り、7話以降の真由は何かが壊れてしまっている。例え高度な演奏ができたとしても、真由の心は救済されない。ここで、部員のメンタルケア担当の黄前相談所の出番である。久美子は部長として真由の問題を解決する必要がある。

真由は久美子しか見えていないので、真由を大好きになる大役は十中八九、久美子にしか務まらない。釜屋つばめではダメなのである。しかし、残念ながら7話時点の久美子には真由に同情はすれど真由を好きではない。

久美子がどう変化し、どうアクションするかが肝であり、この真由の救済をどう描くかは作劇上の見せ場であろう。

真由が久美子大好きな理由

先の真由の自分語りのロジックなら、真由は他者に固執しないハズである。

しかし、真由は久美子が大好きで、久美子しか見えていないのではないように描かれている、と思う。しかし、その理由は今のところ明確に描かれていない。

一つはレベルの高いの演奏技術を持つユーフォニアム奏者というシンパシーである事は間違いないだろう。

アニメではうろ覚えになってしまったが、原作小説では久美子が小3の時に東京から転校してきたという点も転校生であることが共通点として書かれていた。

しかし、それだけでは、大好きで固執する理由としては弱い。

1話で真由が久美子と初対面した際に、見た瞬間に久美子と言い当てたのも気になる。真由の中の久美子情報は事前に滝先生の面談から聞いていた情報になると思うが、実際に対面するまでに数日経過しているので、その間にネットなどで北宇治吹部を調べる事も可能ではある。しかしながら、わざわざ1話に真由と滝先生の面談のシーンを入れてきていることから、これが伏線回収される可能性は高いと見ている。

いずれにせよ、この辺りはアニメスタッフの腕前拝見といったところである。

↓追記 2024年5月29日↓

1話の伏線について、なんとなく閃いてしまったので、追記しておく。

始業式の朝、久美子は3年生ミーティングの後、一人でユーフォを吹いてから、職員室に音楽室の鍵を届けに来た。

この時、奥の方で滝先生と面談していたのが真由である。おそらく、真由は職員室に来る前に久美子の演奏を聴いていた。曲はおそらく「響け!ユーフォニアム」だろう。そして、その曲と奏者に強い興味を持った。滝先生に曰く、奏者は黄前久美子部長とのこと。

この日の夕方、真由は駅近くの土手で「ムーンライト・セレナーデ」をユーフォで吹く。この曲は求愛の歌なので、真由から久美子へのプロポーズという意味であろう。そして、久美子はこの演奏を聴いていた。

真由→久美子が好きな気持ちは、恋に近いものだと考える。曲を聴き、演奏を聴いて惚れてしまった。恋愛なので、そこにロジックはない。ただ、恋に落ちた。

数日後、夜の校舎屋上で真由は「ムーンライト・セレナード」を吹く。そして、この数日間想い続けた久美子と対面する。やっと会えたその人は、想像通りの人だった。

1話の伏線は、こんな感じではないだろうか。

残念ながら、真由→久美子は大好きであっても、久美子→真由は警戒心しかないため、一方的な片想いのまま物語は進行してゆくという点が切ない。つまり、先のプロポーズは受け入れられなかった。5話のあがた祭りの時も、麗奈と一緒に遠くにいってしまう久美子を想い、松明の火の粉の上昇をフィルムカメラで一人撮影していた。6話のパーソナルスペースの久美子にガツガツ近寄って行ったのも「響け!ユーフォニアム」の曲に関心があったからだろうが、逆に踏み込まれたくない久美子に拒否られる。この拒絶で真由は久美子に嫌われていると自覚してしまい、ある意味折れてしまったのだろう。久美子は頑なにソリ演奏に対する本心を見せない。しかたなく、久美子が提唱する北宇治イズムに乗っ取りコンクールに挑むことで、久美子の気を引けるのであれば、そうするしかない…。

こうなってくると、真由と久美子のTrueEndは、「響け!ユーフォニアム」を一緒に吹く事で決着するのだろう。

とまぁ、こんな妄想をしていた。

↑追記 2024年5月29日↑

真由と奏の不思議な距離感

真由は周囲のすべての人にソツなく良い人であろうとするが、奏だけは真由に唯一突っかかって行く。

2話の感触だと、奏→真由に心を開いていないことは真由も重々理解していると感じた。台詞の端々で、もう少し仲良くしてくれないかな、という気持ちが出ている。しかし、それで真由にダメージが出ているわけでもなく、奏の猫パンチにしかなっていない。

6話の府大会オーディション前のユーフォ4人の練習練習の時の会話でも奏の調子は変わらない。

おそらく、真由は清良でもチクチク発言で周囲をヤキモキさせたのではないかと思う。過去に奏のように距離を取りつつ牽制してくる人間もたくさん見てきたと思われる。奏はあくまで、そうしたその他大勢のモブキャラであり、「たいていの事はどっちでもいい」に含まれるのだろう。

そうした雑魚キャラの攻撃にムキになる事もなく軽くいなして笑顔で返す。実に立派な大人な振る舞いではあるが、真由の自分語りを聞いた後では、複雑な気持ちになる。

今の奏は雑魚キャラ的にみられがちだが、奏は奏で諜報能力の高さや聡さはある。真由にクレームを入れ続ける事が出来る人間というのもそういないので、真由に魂のパンチの一撃が入る見せ場を期待したい。

そうでもしないと、真由と奏の和解というか、対等の関係というのは作れないような気もする。

真由のコンクールに対する優先度の変化

先に、真由の存在が組織に迎合して溶け込み、カメレオンのように目立たない存在になってゆくハズ……、という話をした。

しかし、実際の真由の北宇治での異物感は際立っていた。久美子や奏が感じた違和感はどこから来たものなのか?

1話から6話の真由は、久美子の居場所が奪われる事への気持ちを考えて、真由の行動がもたらす結果が久美子が喜ぶのか否かを気にしていた。久美子や奏の居場所を奪うことで嫌な気分にならないか。それは望まれない結末ではないか。

しかし、久美子は完全実力主義で上手い方が選ばれる事を望み、最終的に北宇治吹部が全国大会金を取る事こそが、最良の結末であると説明し続けてきた。

すこし脱線するが、真由は「嫌じゃないか?」と気持ちを質問し、久美子は「それが北宇治だから」と組織方針を回答しているために、会話が嚙み合っていない。だから、回答が得られていない真由は何度も同じ質問をしてしまう。真由にとっては全国大会金はどっちでもいい事であり、聞きたいのは久美子の気持ちである。

また、真由にとっては勝敗はどっちでもいい事なので、競争原理が働かない。京アニでは「上手くなりたい」「悔しくて死にそう」を擦れるほど使ってきているが、その気持ちが引っかからない。おそらく、今期もこの台詞は肝心なところで活用されてゆくと思うが、それを久美子だけでなく真由に言わせることができたなら、真由は久美子を理解できたことになるのだろう。

話を戻す。つまり、奏者としての久美子(高校最後の年に麗奈とソリを吹く)と、部長としての久美子(全国大会金)の喜びの、ベクトルが異なる二つの目標があることがポイントとなる。久美子の中では部長>奏者のプライオリティである。

  • (1) 全国大会金(≒上手い人が吹く)=〇、ソリ=〇(久美子)
  • (2) 全国大会金(≒上手い人が吹く)=〇、ソリ=×(真由)
  • (3) 全国大会金(≒上手い人が吹く)=×、ソリ=〇(久美子)
  • (4) 全国大会金(≒上手い人が吹く)=×、ソリ=×(真由)

対して、真由は全国大会金に興味はなく、奏者の久美子の立場を優先にしていた。上記の(2)(3)の順番が逆転している。そのプライオリティが、久美子や奏とのギャップになっていた。

7話では、真由が認識を改め、部長としての久美子を優先することに合意した、という流れである。

この7話までに、真由は自分の演奏で誰かのポジションを奪うことに対して久美子に何度も確認をしてきた。だから、オーディションで真由が久美子に勝つことで起きる事象は、久美子自身に責任がかかるようになっているので、真由が勝つと久美子は詰む。

CONTAX T2フィルムカメラ)と真由

他人の写真は撮影するのに、自分が写真に写るのも嫌だし、それを他人に渡すのも嫌。

7話で真由が自分語りをしているときに、北宇治のそれぞれのカップリングで写される仲睦まじきスナップショットが映像として流れる。固執しない真由が、お互いに固執している人間関係をファインダーを通してつぶさに観察する。という事であれば、真由がそれを欲しているのは演出的にも間違いないだろう。

真由が写真に写りたがらないのは、真由は自分が嫌いで、自分を見たくない、と解釈している。

ただ、7話で久美子がプールから帰る際に撮影した集合写真は、誰ともカップリングしない一人ぼっちの真由が写り込むことが辛いと解釈することもできるかもしれない。

7話のラストで、プールの写真の現像が上がり、お盆休み明けに写真をお披露目しているときに、教室の窓際で意味ありげに真由が久美子に見せる3枚の写真がある。いろいろ解釈の余地はあると思うが、

  1. クロアゲハ
    • →大きな変化の予兆
  2. ラッコ(のコースター)
    • →貝殻を割る
    • →痛めの愛情表現(営み中にオスがメスの鼻を噛む)
  3. 飛行機雲
    • →分断、分裂

なので、割と直球で関西大会のオーディションの事を示していると思う。

ただ、7話で真由自身も何かが壊れて大きな変化があり、自分の殻を破って、久美子との断絶を図った、という解釈の余地もなくはない。

それにしても、わざわざこの非人物写真を抜き出して、久美子の横で意味ありげに並べる真由は、意図的にやっているなら久美子に喧嘩を売っているようにしか見えないし、無意識で預言者としてやっているなら、かなりのオカルト能力の持ち主である(作劇的な演出です)。

ちなみに、「現像が失敗した」と真由は言ったが、今回のケースで言えば現像は、撮影済みのフィルムをネガフィルムにする事なので、最後の1コマだけダメになるというのは起きにくい。おそらくネガは大丈夫なので、持参してきていたネガフィルムを見れば、何が写っていたかは分かるはず。今後、その写真が劇中に登場するか否かは興味深いところです。

付録

付録A 久美子と真由のやり取り 抜粋

1話から7話までの、真由と久美子のやり取りについて、箇条書きでまとめる。

なお、会話が重要だと思う場面では、会話そのものをピックアップして記載する。

本来なら、記事を書く際のメモなのでブログに掲載する必要はないのだが、自分用の備忘録としても使えるので、今回は付録てして付けておくことにした。

  • 第1話
    • 始業式の日
      • 朝、真由は北宇治職員室で滝先生と面談
      • 夕方、真由は駅近くの土手でユーフォ吹く(ムーンライト・セレナーデ)
    • 吹部キックオフ(目標は「全国大会金」)
      • 夕方、真由は校舎屋上でユーフォ吹く(ムーンライト・セレナーデ)
        • 「もしかして、黄前久美子部長だったりしますか?」「あ、はい」「やっぱり!イメージ通りだ」「え」「あ、ごめんなさい、私、黒江真由といいます」
  • 第2話
    • 真由転入日
      • 真由、3年3組に転入、みんなとも挨拶
      • 階段踊り場、真由→久美子に入部してもいいか?確認
        • 「久美子ちゃんは嫌じゃない?やるならユーフォがいいんだけど」「迷惑だったらすぐ言ってね。私はいつでも辞めてかまわないから」「だって嫌じゃない、私のせいで誰かが楽器変わったりコンクールに出られなくなったりしたら」「私みんなと楽しく演奏したいから」
      • 奏真由面談
        • 「私合奏が好きだから」「小学校の頃はママって呼ばれてました」
      • 体育館サンフェス練習
        • 「(清良のジャージ)ズボラとも言う」「なんだか羨ましいな、久美子ちゃんと奏ちゃんの関係って」「私もそんんな風に仲良くなれればいいのに」「じゃあ、真由先輩って呼んで」
  • 第3話
    • サンフェス衣装合わせ
      • シャツが小さいので交換してもらう、緑輝が真由を動物に例えるとクラゲ。
    • サリー学校休みお見舞い
      • 「たかが部活なんだし」「あれ?私変なこと言った?」「私たまにこういうところあって、気にしないで」
  • 第4話
    • サンフェス当日
      • 弥生の衣装を裁縫で修理する
  • 第5話
    • 府大会オーディション説明
      • 音楽室
        • 「そのオーディションて、私もやるんですか?」
      • 低音パート練習
        • 「嫌っていうか、辞退できないのかな」「だって私も出る事になったら一枠埋まるわけでしょ?北宇治で長くやっている人が優先で出るべきだと思うんだよね」「まさか、でも清良では1年からいたし、頑張ったらみんな喜んでくれたし」 「それは、いっしょだよ北宇治でも」「本当に?」
      • 久美子パーソナルスペース(校舎の個人練縄張り)
        • 真由が久美子をあがた祭りを誘い、久美子が嘘をついて断る
        • 「ごめん、びっくりさせちゃった」「ごめんね、個人練習できそうな場所がなかなかなくて」「それより、ひとつ聞きたいんだけど……(溜め)、あがた祭りって何?」「久美子ちゃんは誰かといく約束とかしてるの?もし良かった一緒に行かない?」「ダメ…かな」「ごめん、ちょっと他の子と先約があって…」「そっか」「ごめんね、今度みんなで遊びに行こうよ、葉月ちゃんたちも一緒に誘って」「うん」
      • 久美子モノローグ
        • 「嘘をついてしまった」
      • 真由がトランペットパートで久美子とソリを合奏
    • あがた祭り
      • みんなの写真を撮る
        • 葉月、緑輝、美鈴、さつき、すずめ、弥生、佳穂、つばめ、真由
        • 秀一、ちかお、求、タイル、卓
      • ひとりで帰宅中に舞い上がる松明の火の粉の写真を撮る(火の粉は久美子と麗奈が遠ざかって行くイメージ)
  • 第6話
    • 低音パート練習(ここで真由が北宇治夏制服にチェンジ)
      • 真由、あがた祭り、修学旅行の写真を持参して見せる。真由の写真はない。自分が写真を撮られるのは好きじゃない。
      • 奏の発言に、真由「敵?」
      • 真由、またもや辞退発言
        • 「やっぱり、私辞退した方がいいんじゃないかな」「だって、ユーフォって2人くらいでしょ、ソリだってあるし、もし私が選ばれて、誰かが外れる事になったら申し訳ないというか」「そうかな、前にも言った通りだよ、北宇治でずっと吹いてきた人が押しのけて、私が吹くのは申し訳ないって意味だけど」「反対ではないけど、私が選ばれて喜ぶ人なんて本当にいるのかな」「いるよ」「誰?」「部員全員」「ごめん、久美子ちゃん部長だもんね」「部長は関係ない!ごめん」
    • 府大会オーディション
      • 順番待ち真由と久美子
        • 「何人選ばれるんだろうね、ユーフォ」「滝先生がどう判断するかだから」「だよね」
      • 真由の演奏はいつもどおり。久美子は演奏前に気合が入る。
    • 府大会オーディション発表
      • ユーフォは久美子、真由、奏がメンバー
        • 「ほんと良かった、私と久美子ちゃんの二人だけだったら、どうしようと思ったもん」「違うよ。ただ、この編成だとユーフォは2人くらいかなって思ってたから」
    • 久美子パーソナルスペース
      • 久美子の「響け!ユーフォニアム」演奏につられて真由が来る
        • 「ただ、素敵なユーフォの音が聴こえたから、久美子ちゃんかなーっと思って。何の曲。今吹いてた曲」「教えるほどじゃないというか、気まぐれで吹いてただけというか」「もしかして、久美子ちゃん作曲」「まさか。人から教えてもらった曲だよ」「そうなんだ、先輩?」「(久美子、困り顔で)まぁ」「あ、ごめん。邪魔だったよね。私も練習してくる」
      • 久美子モノローグ
        • 「なぜか言いたくなかった。自分の事を知られることに抵抗があった。特に…」
  • 第7話
    • 関西大会にむけての説明会のあと
      • 先日のこともあり真由に声をかける久美子。後輩に声をかけられ、結局、真由と会話できず。
    • 真由をプールに誘う久美子。真由はOK。
    • プールの木陰で久美子から真由に話しかける
      • 「水着おそろいでしょ、上下交換とかしていいな仲良くて」「真由ちゃんだってつばめちゃんと仲良しでしょ」「流石、部長さん、そんな事まで知ってるんだ」「いやいや、クラスでも見てるし、近くにすずめちゃんもいるし」「まぁ、そっか。元気あっていいよねすずめちゃん。誰とでもすぐ話して仲良くなれて」「真由ちゃんもそうじゃない?」「そんなことないよ」「じゃあ、どうなの」「どうなんだろ」
      • 「下級生もみんな真由ちゃんの事、大好きだーって言ってるよ、話しやすいし優しいし、ちゃんと教えてくれるし」「それは、そうした方がみんなが喜こんでくれるから」「ホントはしたくないってこと?」「どうなんだろ」「私ね、普通の人より自分が無いと思うんだ。好きとか嫌いとかあんまりなくて、たいていの事はどっちでもいいってゆーか
      • 黒江真由は中学の時の私(久美子)を思い出させる
      • 「私リズって欲張りだなぁ、って思っちゃうの。一緒に過ごしていた動物はたくさんいるのに、どうして青い鳥だけに固執するんだろうって」「でも、それって普通の人の見方じゃないんだろうなぁ、とも思う。普通の人はあんな風に何かに固執するんだよ。 久美子ちゃんだってそうでしょ。あの人が好き、こういうのが嫌いとか」「でも、それが無いと普通じゃない、ってのは極端じゃない?」「そうだね、でも私思うの。そういうのが全くない人の事を本気で好きになることは絶対にないって。だって私がそうだから
    • プールから帰る前
      • 久美子モノローグ
        • 「誰とでも上手に話せる、誰も悪く思わない。でも、それってなんか…」
      • 真由に集合写真に入れさせる久美子
    • 盆休み明け初日
      • 練習前にプールの写真を見せる。最後の集合写真のプリントはない。
        • 「久美子ちゃんは何で私を誘ってくれたんだろう。私と何か話したいことがあるのかなって、ずっと思ってて」「真由ちゃん、あのね」「オーディションはちゃんと吹くから心配しないで。久美子ちゃんはオーディションで一番上手い人が選ばれて、それで北宇治が最高の演奏をして金賞を取りたいんだよね。 それは分っているから」

おわりに

ユーフォ3期7話で、それまで原作小説から大きく逸脱していなかった黒江真由のキャラクターに対して、一気にアニオリ解釈を出してきたことで、原作既読勢の頭に混乱が生じているように、SNSを観測して感じた。

私も原作小説の黒江真由解釈をかなりカッチリ持っていたので、7話で軽いパニックになり次の月曜日も仕事に身が入らなかったくらいである。

言ってみれば、前半は安心させといて、後半の一球目で、超変化球を投げてきた京アニスタッフの剛腕ぶりというか、全て掌で転がされている感というか、こちらの闘争心が剥き出しになって本気モードになるというか。まぁ、いろいろと揺さぶられたことは間違いないです。

原作小説とここが違うとか、原作小説のここがいい、という話は思わなくもないですが、まだ完結していない作品でそれを書いてしまうと、京アニに失礼ではないかと思いますし、出来る限りアニメから得られた情報を元に今回のブログは書いたつもりです。

まずは、全力投球でくるユーフォ3期を全身全霊で見届けようと思います。