たいやき姫のひとり旅

アニメ感想など…

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 4話『「君は道具ではなく、その名が似合う人になるんだ」』

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感想・考察

アイリス・カナリー

アイリスは菖蒲(あやめ)の花からとった名前。

日本人の感覚だと菖蒲は5月で、棚田も田植え直後だったし、5月生まれなイメージなのかな、と想像。

他の作品を持ち出すのも何ですが、アイリスは「響け!ユーフォニアム」の加藤葉月に似ていると思った。ショートヘアで明るく活発。その上、失恋話があり、何となく幸薄い感じも似てる。

アイリスには若さゆえの落ち着きの無さだとか、そそっかしさ感じていたが、今回の話で、とても感情がストレートに表現され、ヴァイオレットとは真逆なキャラクターの対比が印象的だと思った。

今回は、両親やヴァイオレットにイライラしたり怒鳴ったり大泣きしたりの起伏の大きな感情を爆発させていたが、その全てが見ていて自然というか、気持ちが分かる感情だったところが、非常に良いと思った。

戸松遥さんの演技も声も凄く似合ってて違和感が無い、はまり役だと思った。

失恋とは

この下りは最高で、

  • フラれたというのは、言い寄ったけれど拒絶された、という事ですか?
  • 好意を示したけど、相手の方ににはねつけられた、と。

大切な事なので言葉を変えて二度確認しているのだけど、これはヴァイオレットは「好き」とか「恋愛」が分からないから「失恋」も知識でしか分からない。だから失恋を国語辞典の様に意味を確認してしまう。今のヴァイオレットならではの行為なのだが、その感覚がいちいちアイリスを苛立たせるのが可笑しい。

「愛している」のその先の感情をアイリスの感情から学んだヴァイオレット。周囲の人間の「愛している」を拾い集め、ヴァイオレットの「愛してる」を理解してゆくのだろう。

「謝罪」

今回は「謝罪」がポイントだと思った。

  • 夜行列車の中で、戦争で義手になった事を気遣いせずに発言をアイリスがヴァイオレットに謝罪した。
  • アイリスの失恋話をご両親にはなしてしまい、人の気持ちが分からない事をヴァイオレットがアイリスに謝罪した。
  • パーティを台無しにした事をアイリスが参加者に手紙で謝罪した。
  • 今回の騒動の事をアイリスが両親に手紙で謝罪した。
    • 父親はアイリスに花(アイリス)を手渡し和解した。

1項目の「謝罪とは自らの責任と認め相手を相手に許しを乞う行為です」というヴァイオレット自身の台詞が、2項目のヴァイオレットのアイリスに対する申し訳なさが、いかに深いかという所に効いている。自分自身を責めている。このシーンのヴァイオレットの悲しみの表情が痛々しい。

ヴァイオレットは、アイリスがパーティ出席者に謝罪の手紙を依頼した時に、すかさず両親にも謝罪の手紙を出す事を提案した。

3話ではルクリアが涙をあふれさせながら語った兄への想いを手紙で伝えた。今回は両親と泣きながらケンカしていたアイリスを見て、3話の成功体験から、手紙で気持ちをご両親に伝えたいというヴァイオレットの気持ちが溢れた。

今回の話は、気まずくなった関係でも、素直に謝罪する事で気持ちを通い合わせる事が出来る、という手紙の力がテーマなのかな、と思った。

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