たいやき姫のひとり旅

アニメ感想など…

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 8話

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感想・考察

どうでもよいけど、サブタイトルが無いのは意図的なのか?

ギルベルト・ブーゲンビリア

8話の主役はギルベルト少佐だったと思う。

出会いは可哀そうな子を引き取るという気持ちだけだったのかも知れない。

軍もヴァイオレットの大量殺戮能力に戦争の道具としての価値を軍が見出しそう使う事を強要したが、ギルベルト少佐はそう使う事を拒んでいた。

しかし、戦場にヴァイオレットを連れてきてしまうと、ヴァイオレットはギルベルト少佐を守るため自らの能力を使って敵兵を瞬殺していった。ギルベルト少佐はこの後もヴァイオレットを止められず、結果的にヴァイオレットを戦場で使い続けた。

ヴァイオレットに道具としてではなく人間として名前を付けたのに、結局、自らヴァイオレットを道具として使ってしまっている事に罪の意識を感じ、葛藤する。

ヴァイオレットにブローチを付ける際に、ギルベルト少佐は涙を流していた。

ヴァイオレットを道具として使っている汚い自分に対し「少佐の瞳は出会った時から美しい、です」と言ってくれたヴァイオレット。あまりの純粋な気持ちにいたたまれなくギルベルト少佐が切な過ぎる。

インテンス奪還作戦が終わり終戦を迎え平和になったら、ヴァイオレットをホッジンズに託すことも考えていた。

インテンス奪還作戦で要塞鎮圧のとっかかりが出来たら照明弾を上げる所までがギルベルト少佐の仕事だった。その仕事を終え最後の任務が済んだと思えた瞬間、ヴァイオレットを解放出来ると微笑んだ瞬間、その油断で敵兵に目を撃ち抜かれる倒れる。

この後、1話のラストのシーンの「自由になりなさい」「心から愛してる」に続くのだけども、その間も何か重大な何かがあるような気がしてならない。

ディートフリート・ブーゲンビリア

兄のディートフリートは、感情で高ぶるヴァイオレットを見ても、ヴァイオレットの事を道具としてしか見ていなかった。

それは、多分、北東戦域で拾った時に、人間として舐めてかかったら船員を大量虐殺された事実が、絶対に油断出来ない相手だと、理解しているからだと思う。

台詞の一旦で、ギルベルト少佐にとっても只の道具だった貴様が、というのがあった。ギルベルト少佐がその本心とは別にヴァイオレットを道具として扱っていた事実は軍の中でも定着していて、ディートフリートやホッジンズさえも、ギルベルトのその本心を知らなかったという事が、彼が罪を一人で背負いこんでいた事を物語っていたと思う。

クラウディア・ホッジンズ

8話の会話で、戦争が終わったらヴァイオレットを雇う事にするか、という会話が、ヴァイオレットとの縁だったと思うと興味深い。

もともと、ホッジンズは1話でヴァイオレットをエヴァーガーデン家の養子として届けるはずだったところ、様子を見かねて自分で引き取った。初めはヴァイオレットを預かるつもりはなかったのだ。

しかも、この状況でギルベルト少佐とホッジンズがその後会話できたとも思えない。

ギルベルト少佐の気持ちを汲み取った律義さに、ホッジンズの義理深さと、ギルベルト少佐の人望を感じた。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン

ギルベルト少佐の死を受け入れられず、ディートフリートや、別荘まで押し掛けるヴァイオレット。

別荘なんて、多分、最初に一度だけ行っているだけだと思うのに、夜行列車に乗り、途中から徒歩で移動し、川を渡り、夜を過ごしてたどり着いたのは、動物としての帰巣本能のなせる技なのか?

8話では、これまでのヴァイオレットが、ギルベルト少佐を初めから受け入れていて、忠義を誓い、守り抜く事を使命として、ギルベルト少佐に付いてきていた事が分かった。

ヴァイオレットにとっての戦闘はギルベルト少佐の命を守るという行動。その少佐が望む事を、ヴァイオレットは行動した。

8話を見て、ヴァイオレットがギルベルト少佐の犬だと言った台詞も納得という感じだった。

話は逸れるが、ギルベルト少佐に対するヴァイオレットの献身は、響け!ユーフォニアムにおける、希美に対するみぞれの献身に似ているような気がした。しかし結果的にその献身が相手の心を苦しめる。皮肉な関係。

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