感想・考察
キャラクター
謎の過去を持つ才色兼備のザラ
只者ではない、ザラの様々な実力の一端が明らかに。
- 綺麗で美味しいお弁当
- セクシーな衣装をまとい激しいダンス
- めっぽう酒に強い
- 絵画に対する知識と見識
- 拳銃相手に素手で勝てる格闘能力
今回、敵アジトに潜入しての体当たり作戦だったけど、全く物怖じしない度胸。女スパイか何か?
コトブキ飛行隊がまだレオナと二人だった頃。空の駅サパでのウェイトレスとして働いていた頃。サパが過去形で表現されているので、そのうちにレオナとザラの出会い、コトブキ飛行隊の誕生秘話も触れられるのではないかと想像している。
トリヘイと姐さん
エリート興行の社長は、「姐さん」と呼ばれる美少女画家に入れあげてた。
トリヘイは元来からの空賊で、きっと芸術なんて分からないのに、惚れた弱みで姐さんに尽くしてたんだろうと思う。
雷電を奪取して現金収入の目途が出来たからだろう、その瞬間に踊り子を読んで慰労会をするとか、社員思いな面も見せていた。社長を慕っていた部下も多かったように見受けたので、きっと人間として魅力があったのだろう。
対して、姐さんは、浮世絵のテイストを盛り込んだ絵画を描いていた。この世界は西部劇の荒くれた世界なので、文化の理解者は少なかったのだろう。文化というのは衣食住と安全があっての代物だし、生きるよりも優先される事は無い。
そうした孤高の世界に生きるが故に、周囲に絵画の良さを評価できる人が居なかった事が、不安として描かれていた。
姐さんがザラを一目見た時に赤面した描写があり、その後、アトリエでザラの絵を描いてた。これは、ザラの美しさに一目ぼれした、という事だと思う。
姐さんは営業部人事部の謀反を知り、トリヘイの命が狙われている事を知ると、ザラにトリヘイを助けて欲しい、と懇願した。結局、姐さんとトリヘイは、双方にとって大切な人だった、というのが物語として気持ちよい。
3話、4話はゲストキャラ回として、キチンと物語を完結させた所が、今までのコトブキ飛行隊と違う所であり、今後もこのような雰囲気で、ゲストとの物語の歯車を回して行ってくれると良いな、と思う。
人事部長と営業部長
メガネの人事部長は喋り方からして曲者として描かれていた。
3話でエンマに撃墜されて死亡したと勝手に思い込んでいた営業部長は、まだ生きていて人事部と一緒にトリヘイに対して謀反を起こした。文法から考えるに、営業部長もまた人事部長に利用されている側なのだろう。
3話では、エリート興行が雷電を奪う意味がイマイチ不明だったが、人事部長にそそのかされて雷電強奪した事、雷電は人事部長が手切れ金と持ち去り、ある人の手土産として持っていくつもりだった事が判明し、人事部長のその先に黒幕が居る事を伺わせた。
単純に考えれば、ロータを襲撃した質の悪い空賊の線が浮上するが、さらにその奥には、ガドールや、イサオの??連合側が、直接、戦力となる戦闘機を集めていたのかもしれない。
空戦
空戦シーンについて
今回は特にマニューバを主役として描くことはなかったが、下記のそれぞれのシーンが印象的だった。
- 自由で平和な長距離移動
- スリリングな渓谷ミッション
- 敵飛行場への強襲
隼の航続距離は約1200km。零戦21型の航続距離は約2400km。太平洋戦争時代、隼も南方まで遠征して戦ってた。日本軍の領地を南方に広げそこに基地を作る。さらに、そこから航続距離の半分を半径にしてコンパスで円を描ける所までが戦闘範囲となる。戦闘機は長距離移動して、戦闘して、また長距離移動して帰ってくる。簡単に言うとこんな感じ。
Aパートの長距離移動は、そうした戦闘機がどこまでも遠くに飛んで行ける事を、敵機の居ない空を自由に飛べる気持ち良さを、そうしたものを感じられて良かった。
渓谷ミッションは、スターウォーズのデススター攻略戦のようなスリル満点の映像。実際にあの速度であの狭い空間を飛びきるのは、きっと無茶なんだろうなぁ、とフィクションを楽しむ。
敵飛行場への空襲は、3話同様、戦争映画の緊張感をもって見てた。離陸前の敵機を串刺しで破壊していく爽快感。ガソリンタンクの爆発。垂直に上がる太い黒煙の周りを旋回する隼。
ドッグファイトだけじゃなく、戦闘機にまつわる色んなシーンを再現している所は流石。余すと所なく戦闘機を描く姿勢が良い。
戦闘機について
今回、初登場の戦闘機は一〇〇式輸送機。毎度ながら、まだ公式HPには記載されていないが、今回は戦闘機じゃないから、追記されないかも。
-
- エリート興行に奪われた雷電をザラが奪い返した
- ラハマへの帰路は、エンマが操縦
雷電は3話から登場しているが、SNSを拝見していると、みんな大好き!というのが良く分かる。
対爆撃機のために上昇力・火力・スピードを重視して設計、「火星」エンジンの強制冷却ファンのキーンという金属音、ずんぐりむっくりした機体、などの特徴があり、他の戦闘機の用途が分かりやすく違う、局地戦闘機。
話は飛躍するが、今のところ、この世界にはユーハングの遺産は戦闘機と小ぶりな輸送機くらいしか登場していない。
しかし、私はこの世界に富嶽みたいなユーハングの大型爆撃機が存在してもおかしくないと思っている。
もし、力持つ組織が爆撃機を持っているなら、高高度で戦闘出来る局地戦闘機の存在は脅威。雷電を欲していたのは、大型爆撃機を持つ者ではないか?とか妄想している。もし、この推理があたっているなら、雷電はまだ活躍の余地がある。あくまで、妄想ですが。
空中戦闘機動(マニューバ)について
今回は特記するマニューバ無し。いつも通り、空中戦闘機動についてのWikiを記載しておく。
Twitterのつぶやき
#コトブキ 4話
— 伊藤つくし (@itoutsukushi) 2019年2月3日
本作にしては珍しく物語が決着した回。美少女画家に入れ込むトリヘイ、どうせ文化なんて分かっちゃいないんだろうけど惚れた弱みというのが憎めない。作品に自身が持てない画家の姐さんも、作品の率直な感想を言ってくれたザラと触れ合った心。返品しようとした絵を貰って帰るザラ。
#コトブキ 4話
— 伊藤つくし (@itoutsukushi) 2019年2月3日
実は3話で死んでいなかった営業部長。社長のやり方に不満を持っていた人事部長と営業部長。空の駅のジイサマとのやり取り。色んな人が記号的に動き、物語が流れ一旦完結した。死はあるが、あくまで生きるを扱った。戦った相手にも遺恨を残さない作劇。西部劇風味が本作に似合ってる。
#コトブキ 4話
— 伊藤つくし (@itoutsukushi) 2019年2月3日
雷電奪還作戦回。
踊り子としてアジトに単身乗り込むザラ。社長のトリヘイが入れ込む浮世絵画家の美少女「姐さん」。砦を夜襲するコトブキ飛行隊とエリート興行内の謀反に乗じて雷電を盗み出すザラ。トリヘイと姐さんと別れを告げ帰路に就く一行。カラッとした作劇が気持ち良い。
#コトブキ 4話
— 伊藤つくし (@itoutsukushi) 2019年2月5日
エリート興行の姐さん。浮世絵風味の絵画を描く。
ユーハングがもたらした芸術である浮世絵。その文化に触れて絵を描く。ザラを描いたのも美しいモノに飢えていたのだろう。トリヘイを助ける様にザラに懇願する事で、トリヘイを大切に思う気持ちが伺える。 pic.twitter.com/eQusz7PkPr
#コトブキ 4話
— 伊藤つくし (@itoutsukushi) 2019年2月5日
姐さんが描いた浮世絵風味の絵画。
1枚目は、模写的なものだろうか。
2枚目は、北斎なら波を扱うところ、姐さんはつむじ風を描いてた。
3枚目は、猫を描いたものだが、何となく閉じ込めらた?(閉じこもっている?)姐さん自身を連想させる
4枚目は、ザラ。異常に可愛く描けている。 pic.twitter.com/trSHME23yy
#コトブキ 4話
— 伊藤つくし (@itoutsukushi) 2019年2月5日
ザラの手弁当。
パン、オニギリ、サンドイッチ、卵焼き、フライドポテト、たこさんウィンナー、ミートボール。手間かかってる。
パスタは店の食事かな。
割りばし立てが、ユーハングの文化融合を示してて面白い。 pic.twitter.com/qEbCcnHnar
#コトブキ 4話
— 伊藤つくし (@itoutsukushi) 2019年2月5日
みんな大好き雷電。
これは妄想だけど、雷電を欲した黒幕は富嶽みたいな大型爆撃機でこの世界を牛耳ろうとしていて、雷電の様な局地戦闘機が脅威になるので、雷電を欲していたのではなかろうか。だったらまだ、雷電の出番はあるハズ。 pic.twitter.com/ObrKi4CeU0