感想・考察
キャラクター
ジョニーとリリコ
何と言っても、今回はジョニー。ジョニーの活躍を箇条書き。
- 昔は凄腕の用心棒「逃げられのジョニー」
- 奥さんのニキに入れあげ用心棒から足を洗うも、エスカレートする銃収集に愛想をつかされ逃げられる
- バーの壁にはニキの肖像画
- マトリクスばりのガンカタで空賊をなぎ倒す。(羽衣丸を痛めない様にゴム弾使用)
リリコも抜群の格闘技で空賊を撃退。ミニスカでもお構いなしの、回し蹴りのハイキックが見事。怒らせると怖いタイプ。
こうしてみると、ルゥルゥの周囲の人材のスキルが色々と半端なく、そうした人を集めたのか?有能なスタッフを集めてる。
キリエの守りたいもの、空を飛ぶ意味
今回、孤児院のやり取りでキリエ自身が他のコトブキのみんなとは違い、守るべきもの、目的を持たない事を自覚した。
キリエには人と人との繋がりが描かれていない。サブジーとの交流は描かれはしたが今は途絶えている。だからこそ、レオナの様にお金に縛られる人生ではない。独り身の自由。
以前から、キリエは黒髪で茶色の瞳なので日本字的な特徴を持っているので、ユーハング人の末裔ではないかと想像している。しかし、その家族、具体的には両親や祖父母は登場しない。
それは、どのキャラでも同じで家族の絆を強く押し出す事はしていない。私はその目的が、死を悲壮に描かないために、死別により大切な人を失った哀しみを描かないためそうしているのではないか?とも思っていたが、もしかしたら、キリエの身の上を誤魔化すためにワザとそうしているのではないか?という疑念を持ち始めている。
具体的には、イサオや、サブジーはキリエの身内では無いか?という妄想。
この辺りも先の展開次第。
世界観
羽衣丸ハイジャック事件
今回の事件のおおよその流れは下記。
- イケスカ市の新市長にイサオが就任し、イジツをまとめる自由博愛連合を設立
- その記念にサカナを購入し一般公開すると派手に発表
- イサオはマスコミの前でサカナ輸送をオウニ商会に依頼、引くに引けず、護衛不要と宣言してしまうルゥルゥ
- ルゥルゥは念には念を入れ、空賊対策のために飛行ルートを何度も変更
- 羽衣丸の正面から疾風15機が囮として襲来、コトブキ6機が応戦
- 羽衣丸の後方から疾風5機(うち黒い疾風が4機)、屠龍3機の本命ハイジャック部隊が襲来
- 疾風1機と屠龍3機が侵入し羽衣丸を占拠、羽衣丸に爆弾を設置
- コトブキ6機は一旦撤収。羽衣丸の周囲は黒い疾風4機が警戒飛行
- 空賊の要求は、イサオのイケスカ市長辞任と自由博愛連合の即時解散
- コトブキ3機が羽衣丸に接近、黒い疾風4機を引き付ける
- コトブキ1機(レオナ機)が死角から羽衣丸に接近、レオナ、キリエを羽衣丸に乗りこまる
- これをきっかけに、羽衣丸内の空賊を鎮圧するも、空賊がブリッジで実弾発砲して操舵不能に
- 爆弾満載でイケスカ市に直進してくる羽衣丸を撃墜するためにイケスカ市のイサオ飛行隊(ざっと50機以上の五式戦)スクランブル
- 疾風で逃走する空賊1機を追いかけて屠龍で出撃するレオナとキリエ
- イサオ飛行隊の行動を察知すると、またも空賊は手際よく撤収
- ヘリウムガスを抜いて羽衣丸を軟着陸させるレオナとキリエ
- 無事、サカナはイサオの元に輸送完了
- 羽衣丸の空賊はイサオが回収(窓の外には戦闘機が飛行)
前置きが長くなったが、今回登場する飛行隊は大きく分けて3つ
- オウニ商会所属の羽衣丸とコトブキ飛行隊
- 空賊
- 疾風(緑)
- 疾風(黒)→ナンコー油田火災消化作戦の時に妨害した機体
- 屠龍(黒)
- 自由博愛連合所属のイサオ飛行隊
- 五式戦 →ざっと数えても50機以上
以降、想像、妄想入りながら、事件の背後関係を整理する。
やはり、この事件はイサオの自作自演の可能性が高い。
イサオが羽衣丸ハイジャックを想定して、このタイミングでイサオ飛行隊で羽衣丸を迎撃させたのは、軍事力の正当化のプロパガンダのためなのは明白。
事件後空賊を慌てて回収したのは、捕まった空賊の線から、今回の事件の黒幕がバレるのを恐れたためと想像。
空賊の要求は、イサオの市長辞任と連合の即時解散であり、イサオに不利な要求だったが、ここは二通りの考え方があると思う。
- 空賊の要求も含めて、初めからイサオが仕組んだ茶番劇
- 反イサオの空賊は存在し、その空賊を黒い疾風の空賊がそそのかし協力して犯行を実行
- とはいえ、最終的には自由博愛連合の軍事力で余裕で制圧可能というイサオのシナリオ
どちらの可能性もあると思うが、いずれにせよ黒い疾風4機は、空賊などの裏社会を動かすためのイサオの部隊なのだろう。
後者の場合でも、黒い空賊を使って、最終的にはイサオのコントロール下に置いて空賊を飼い慣らす。
近年、空賊の戦闘機が高年式で整備が行き届いているのも、イサオの資本力が背後で支えているからで、最終的には空賊含めて、イサオが飼い慣らす方向なのだろう。ともすれば、イサオ飛行隊の戦闘機乗りは、そのまま空賊で統制のとれた軍事訓練を受けていて、最近遭遇する空賊が強いのも、それで説明はつく。
空は物流の要。軍事力で空を制すれば、イジツの世界を制する事が出来る。
もうひとつ、イサオが怖いのは、凄腕のコトブキ飛行隊とオウニ商会が制空の障害になると考えて、本気で羽衣丸を潰しに来た事。邪魔者は芽のうちに摘み取る。そこに容赦は無い。
整理すると、今回の騒動のイサオの目的は下記の2点。
と、ここまで書いて気になるのは、イサオのゴールはイジツ独裁は私利私欲なのか?さらにその先に何か目的があるのか?というところ。
この辺りは、しっかり隠されていて、もう少し話が進まないと見えてこない。
内通者疑惑
以前から、ユーリアやルゥルゥの行動が空賊に漏れている件。
今回の羽衣丸の飛行中の細かな経路変更にもかかわらず、空賊は真っ直ぐ羽衣丸に囮と本体を差し向けた。これが意味するものは、外部ではなく羽衣丸船内から情報が漏れているという事。
登場人物を列挙して可能性を考えて見た。×は疑惑無し、〇は可能性有り、△は否定肯定要素ゼロ。
- サネアツ →×:8話でコトブキと無線通話、内通者ならしない。
- アディ、ベティ、シンディ →△
- アンナ、マリア →〇:自分の欲望に弱い、航路を熟知
- レオナ →×:孤児院を守る
- ザラ →〇:守るべきモノが無い、深すぎて見えない過去
- エンマ →×:根っから空賊嫌い
- ケイト →×:空賊は嫌い
- チカ →×:直球過ぎて人を騙せない
- キリエ →×:金で動かない、根はお子様
- ジョニー →×:多分、そこまで情報持ってない
- リリコ →×:多分、そこまで情報持ってない
- ナツオ →×:多分、そこまで情報持ってない
となると、ドラマ的な展開を考えると、ザラが一番候補に上がる。この件は過去話何回もキーワードを出しているので伏線回収必至だと思うが、この辺ももう少し話が先に進んでみないと分からない。
空戦
戦闘機について
だんだん設計年次が高い戦闘機が増えてきた。詳細は、公式HP参照。
空中戦闘機動(マニューバ)について
例によって、マニューバについての基礎的な情報は、下記を参照。
エンマ機が羽衣丸に近づいてレオナとキリエを乗り移らせる際に足を出していたのは、より低速にするため足をエラブレーキにしていた、との事。(参照)
Twitterのつぶやき
#コトブキ 8話
— 伊藤つくし (@itoutsukushi) 2019年3月3日
羽衣丸ハイジャック回。
イサオからの危険な仕事を引き受けるルゥルゥ。案の定、羽衣丸を強襲し制圧した空賊。一時撤収するコトブキだが、レオナとキリエが船内に戻り、ジョニーの大暴れで巻き返し、最後は羽衣丸軟着陸。
死の危険と、戦う目的を自問自答するキリエが印象的。
#コトブキ 8話
— 伊藤つくし (@itoutsukushi) 2019年3月3日
今回の勢力図はこんな感じか?
①ガドールのユーリア
②イケスカのイサオ
③屠龍の空賊(②の反対勢力)
④黒い空賊(元エリート興行人事部長のボス?)
ユーリア側の凄腕兵隊になってる羽衣丸とコトブキ飛行隊をダシに使いつつ空賊もろとも潰す気満々だったイサオ、という構図。
#コトブキ 8話
— 伊藤つくし (@itoutsukushi) 2019年3月3日
ナンコーを襲った④黒い空賊はイケスカの大手企業スタンドン石油の回し者と思われていたが、②イサオとは敵対している様に見えた。
イサオは新イケスカ市長なので、前イケスカ市長が④にあたるのかも知れない。
弱肉強食が過ぎる過酷な生存競争に思う。
などと想像。
#コトブキ 8話
— 伊藤つくし (@itoutsukushi) 2019年3月3日
いや、前イケスカ市長は、どちらかと言えば③屠龍の空賊の方か。だとすると④黒い空賊の方の目的は何なのか?というところで、思考停止。
なかなかに難しい。